日本ならず世界的に有名な監督黒澤明は用心棒を作った時こう言っています。
〝僕はかねてから映画の面白さを十二分に出した作品をこしらえてみたい、という夢を持っていた。その夢を実現させたのがこれだ〟
私は黒澤映画の中でもとくにこの映画は面白い!と堂々と啖呵を切れる作品が用心棒です。
この映画の醍醐味はやはり三船敏郎と仲代達矢です。
この二人の天才がこの映画をより引き立てていて、チャンバラ好きにはたまらないシーンがたっぷり詰まっています。
町を支配する二つのヤクザ。
この二つのヤクザは共に抗争し、それによって町の住民は脅かされています。
そこで登場するのが、三船敏郎。
黒澤明は三船敏郎登場シーンでこの町を“人の手をくわえてくる犬”で表現します。
三船敏郎はこの町の状況を見て、片方のヤクザの用心棒になると決めます。
用心棒になる為に自分の実力を示す為、大胆な手法をとります。
一瞬の殺陣シーン、迫力のある音楽、三船のキャラクター、色々詰まったワンシーンです。(ちなみに三船敏郎がよくする演技で肩を上げるのは首の周りにノミが居るからだそうです)
一人一秒と言われている殺陣シーンには他のチャンバラ映画にはない迫力があります。
さて用心棒となった三船敏郎は果たして正義なのか?悪なのか?それとも世間をあざ笑っているだけなのか?
黒澤明の描く『用心棒』は今見ても古さを感じない映画です。
〝創ると云うことは素晴らしい〟
と言った黒澤明監督の作品から多くの事を学べるのではないでしょうか?
監督 黒澤明
出演者
三船敏郎
仲代達矢
山田五十鈴
山田五十鈴
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