『光と闇とレンブラント』
上野で催しているレンブラント展に行ってきました。
17世紀を代表する画家だけあって、素晴らしい絵を多く残していました。
エッチング等の絵画技法を駆使し多彩な絵を表現し、中でも版画の技術が並外れていました。
まるで絵のような版画。
中でも一番印象に残ったのは『三本の木』という版画です。
1643年に残されたレンブラントの風景画を代表するひとつであります。
あの『夜警』と同時期のものです。
光と闇のレンブラントですが、この絵には光が何処からくるのか、闇が何処にあるのか、はっきり描かれていないように感じます。
この絵は妻サスキアを亡くした翌年に描かれた作品です。
レンブラントは悲しみをこの絵で表現したのではないでしょうか?
言葉にできない感情こそ絵画で最も美しいものになるように思えます。
レンブラントの絵画技術力が高すぎるぶん、この絵がどうしても目に入ってしまいました。
0 件のコメント:
コメントを投稿